ここでは青色申告編のExcelワークシート版について、Excelワークシートのイメージを紹介します。
Excelワークシートのイメージ
Excelワークシートの全体的なイメージは以下のようになります。

左と右で大きく2つのエリアに分かれています。
取引種類と科目のエリア:
スプレッドシートの縦軸にあたり、取引種類ごとに借方と貸方の勘定科目が並んでいます。一度定型化してしまえばあまり変わることはありません。
日付と金額の入力エリア:
各月ごとに発生した取引の日付と金額を入れます。発生した取引の行の発生した月の列にのみ入力します。
左の取引種類と科目のエリアを拡大すると以下のようになります。

各列の意味は以下の通りです。
列 | 列の意味 |
---|---|
対象 | 物件ごとに区分けするための対象の名前 |
取引 | 取引の種類 |
コード | 借方および貸方の勘定科目コード |
科目 | 借方および貸方の勘定科目名 |
補助科目 | 借方および貸方の補助科目名 |
摘要 | 借方および貸方の摘要 |
パターン | 支払方法の備考 |
※摘要は円簿青色申告の画面では借方と貸方で別のものを入力できますが、ここでは同じものとしています。理由は以前のページをご参照ください。
また、上のイメージでは簡単のため取引種類ごとに1行ずつとしていますが、1つの月に同じ取引が複数発生した場合には同じ取引種類行を複数行用意します。管理費などは無いかと思いますが、例えば同月に修繕費の支払いが2件あったといったような場合です(下の項を参照)。
Excelワークシートへの入力
日付と金額の入力エリアに発生した取引の日付と金額を入力します。上のイメージのように、毎月発生するものは全ての月の列に入力を、不定期で発生するものは発生した月の列にのみ入力するかたちとなります。
また、建物管理費のように毎月同額のものは金額はコピー&ペーストが楽です。入居状況に変化が無ければ家賃と賃貸管理費もコピー&ペースト可能かと思います。
上の項で記載の通り、1つの月に同じ取引が複数発生した場合には日付と金額のセットが縦に複数並ぶかたちとなります。

おまけ(不動産所得の収入の内訳の入力)
青色申告編|④不動産所得の確定申告書作成 での説明の通り、確定申告書等作成コーナーでの不動産所得の収入の入力は、賃借人ごと(=賃貸借契約ごと)となり、家賃などの金額情報だけでなく、不動産の所在地、賃貸契約期間、貸付面積なども入力します。
上のワークシートではこのレベルの情報がありませんので、別シートに取りまとめて管理しておくと確定申告書等作成コーナーでの入力が楽です。

左側の項目は、確定申告書等作成コーナーでの不動産所得の収入の内訳の入力画面での入力項目そのものです。列の方向に賃借人ごと(=賃貸借契約ごと)の情報を入力しています。上の例の2件目3件目のように、退去と入居があった場合にも別列とします。
また合計欄も設けておくと、確定申告書等作成コーナーでの入力後に漏れ等なかったかチェックできます。
次のところで、CSV出力~円簿青色申告へのインポートを紹介します。