法人税申告編のステップ①記帳のところで円簿会計への各取引の記帳の方法を説明しましたが、実際には以下のような問題があります。
ここではExcelを活用してこれら問題を軽減し、より省力化する方法を紹介します。
基本的な考え方
不動産投資では家賃の受け取り、管理費の支払い、借入の返済、など基本的なお金の出入りが月単位の定型的な繰り返しになります。
そのため、Excelでスプレッドシート化(取引種類の軸 × 月の軸)して入力し、そこからCSVファイルを作成して円簿青色申告にインポートするような仕組みにすることで、以下のようなメリットがあります。
年度中にはExcelシートに定期的に情報を登録しておき、確定申告時(年度明け)に一括で円簿会計に取り込むだけとすることで、画面入力の手間と入力ミスを減らします。
全体的な作業の流れ [Excelワークシート版]
法人税申告編|全体的な作業の流れ のところで紹介した流れは、[Excelワークシート版]では以下のようになります。
もともとの作業の流れと比べて異なるのはステップ①の部分(マーカー部分)です。それ以外の手順は変わっていません。
作業ステップ | 内容 | 実施タイミング |
---|---|---|
①取引情報入力&仕訳データインポート | 発生した取引の情報を入力 仕訳データとしてインポート | 年度中の随時 確定申告時 |
②減価償却費の算出と記帳 | 減価償却費の算出と仕訳登録 | 確定申告時 |
③帳簿の整合性確認とデータエクスポート | 記帳に漏れ等が無いかの確認と会計データのエクスポート | 確定申告時 |
④法人税申告書作成 | 決算書と法人税申告書作成 | 確定申告時 |
⑤電子申告・電子納税 | 申告書の送信と納税 | 確定申告時 |
⑥事後作業 | 帳簿保存や年次繰越等の事後作業 | 確定申告の後 |
変わるのはステップ①だけですが、最も時間のかかるところなので効果は大きいかと思います。
次のところで、Excelワークシートへの入力~円簿会計へのインポートを紹介します。