ここでは白色申告編のステップ③帳簿の整合性確認について説明します。
ここまでで対象の年度分の1年間の全ての記帳が完了しているはずですので、登録した仕訳に漏れが無いか確認します。賃貸管理会社からの資料との突合、銀行からの資料との突合などを行います。
Excelでの手順となります。実施タイミングは確定申告時(年度明け)になります。
【確認1】家賃・管理費・敷金残高等チェック
記帳した家賃・管理費・敷金残高等と、実態の家賃・管理費・敷金残高等があっているかを確認します。
多くの場合管理会社から年度明けに前年度分の年間明細が送られてきますので、そこに記載の情報と突き合わせます。
管理会社からの情報にもよりますが、おおよそ以下の項目あたりが対象になります。
- 収入帳 : 賃貸料、更新料、その他収益、敷金年末残高
- 経費帳 : 修繕費、雑費(建物管理費、賃貸管理費、契約事務手数料、更新手数料など)
あっていない場合には記帳漏れなどの可能性がありますので、確認のうえ追加や修正を行います。
※ズレがあっても理由が明らかであれば修正等は不要です(賃貸管理会社の範疇外での取引を記帳しているなど)。
【確認2】ローン支払利息チェック
記帳した借入金利息と、実態の支払利息があっているかを確認します。
多くの場合融資元の金融機関から年度明けにローン支払利息証明書が送られてきますので、そこに記載の支払利息額合計と突き合わせます。
経費帳(借入金利子)が金融機関からの支払利息額合計とあっているか確認します。
あっていない場合には記帳漏れなどの可能性がありますので、確認のうえ追加や修正を行います。
③帳簿の整合性確認のステップは以上です。次は④不動産所得の確定申告書作成のステップになります。