ここでは白色申告編のステップ②減価償却費の算出と記帳について説明します。
所有している資産の減価償却費の計算は自身で行っても良いのですが、確定申告書等作成コーナーが計算してくれるのでここではその機能を使って算出します。
そのため、一旦確定申告作成コーナーに入って減価償却費のところまで進め、減価償却費を算出したらデータを保存して中断します。その後、確定申告書等作成コーナーで算出したその年度分の減価償却費について、Excel帳簿に逆輸入して記帳します。
前半が確定申告書等作成コーナーでの手順、後半がExcelでの手順となります。実施タイミングは確定申告時(年度明け)になります。
減価償却費の算出
確定申告特集のサイトにアクセスし、確定申告書等作成コーナーに入ります。
初めての利用の場合は「作成開始」を、前年も利用していてデータを引き継ぐ場合は「保存データを利用して作成」を押下して開始します。
マイナンバーカードでの認証や基本的な情報の入力を進めます。
以降、以下のような流れで減価償却費の算出まで実施します。
作成する申告書等の選択 画面
「決算書・収支内訳書(+所得税)」を押下します。

作成する決算書・収支内訳書の選択 画面
“収支内訳書” を選択します。

収支内訳書の種類選択 画面
「不動産所得がある方」を押下します。
収支内訳書の入力 画面
「経費」内の「減価償却費」の欄にあるボタンを押下します。
減価償却費の入力 画面
減価償却費の計算はお済みですか? で “いいえ” を選択し、「減価償却資産を入力する」ボタンを押下します。

減価償却資産の入力 画面
減価償却資産の情報を入力して「入力内容の確認」ボタンを押下します。

各種項目の入力内容など減価償却費の詳細については確定申告書等作成コーナーのFAQや書籍等を参照ください。
減価償却費の入力 画面
減価償却資産が複数ある場合は、その数だけ同様に登録を繰り返します。
登録が終わったら、”本年の減価償却費合計額” の欄に本年度分の減価償却費が算出されるので、金額をメモしておき、「次へ進む」ボタンを押下します。

収支内訳書の入力 画面
下の方にある「ここまでの入力内容を保存する」ボタンを押下して、「入力中のデータをダウンロードする」ボタンを押下します。
ここまでの入力内容が含まれたファイルがダウンロードされるので保管します。
減価償却費の記帳
Excel帳簿に戻ります。
経費(減価償却費)シートにて期末の日付 および 上で算出した金額で明細を記入します。
固定資産台帳シートにて行を1行追加し償却額に上で算出した金額を記入します。その際、帳簿価額は前年の額から償却額を引いた額とします。
②減価償却費の算出と記帳のステップは以上です。次は③帳簿の整合性確認のステップになります。