ここでは青色申告編のExcelワークシート版について、CSV形式への出力~円簿青色申告へのインポートについて紹介します。
ここまでで作成したExcelワークシートの情報を円簿青色申告が取り込めるCSV形式に変換し、円簿青色申告のデータ読み込み機能を使ってインポートします。
CSV形式への変換
青色申告編|①記帳(仕訳データのバックアップ) の中で円簿青色申告からデータ書き出し機能でダウンロードしたCSVファイルの中身を見てみると、以下のような内容になっていることがわかります。

そのため、先のExcelワークシートからこの形式のCSVデータを作れば良いことになります。
作り方はいろいろあるかと思います。VBAマクロを組んで目的のCSVファイルが生成されるように作れば利便性が高いとは思いますが、ここでは少しサボってワークシート上にExcel関数でCSVデータを作り、手動でCSVファイルに貼り付けるかたちとしています。
先ほどのワークシートの右側にCSVデータ用のエリアを設けます。各月の列を用意します。

わかりやすさのために1月以外の列を非表示にすると以下のようになります。

ここ(ピンクのセル)に関数を埋め込みます。例えば1月の家賃ですと以下のようになります。
=IF(J6<>””, “””2111″”,,””””,””” & TEXT(J6,”yyyy/mm/dd”) & “””,””” & $D6 & “””,””” & $E6 & “””,””””,””対象外””,” & K6 & “,0,””” & $G6 & “””,””” & $H6 & “””,””””,””対象外””,” & K6 & “,0,””” & $I6 & “””,””””,””””,3,””””,””””,””””,””””,””no”””, “”)
※列構成などが違う場合にはそれにあわせた調整が必要です。
※この関数では借方対貸方が1対1の場合にしか対応していません。いずれかが複数になるとデータの出力形式が変わるため、現状そういった仕訳のみ円簿青色申告の画面から手入力しています。
セル選択するとわかりますが、使っているセルはあまり多くないです。

あとは関数を埋め込んだセルをコピーして全取引と全月をカバーするようにコピー&ペーストします。
CSVファイルの作成
上述の通り、CSVファイルは手動貼り付けで作成します。
関数を埋め込んだセルを月ごとにコピーして、メモ帳などのテキストエディタに貼り付けます(12ヶ月分なので12回)。最後に空行を削除して保存したら完成です。
円簿青色申告へのインポート
青色申告編|①記帳(仕訳データのバックアップ) の「バックアップからの復元方法」の項の手順に従って、作成したCSVファイルをインポートします。
形式が違うなどのエラーが出た場合には関数が間違っているなどの可能性がありますので修正して再インポートします。
以上で青色申告編 Excelワークシート版の説明は終了となります。